後期もオンライン授業を継続する福井大学。学生はキャンパスに足を運ぶ機会がほとんどないまま1年間を終えることになる=8月6日、福井県福井市の福井大学文京キャンパス

 新型コロナウイルスの影響で福井県内の大学、短大の多くは前期授業をオンラインで実施しているが、福井大学と福井工業大学は9月下旬以降に始まる後期授業についても、一部の実験や実習などを除きオンライン授業を継続することが8月6日分かった。福井県立大学や仁愛女子短期大学は、後期から対面授業を再開する方針。対応が分かれた形となったが、どの大学・短大も感染状況をにらみながらの難しい対応に苦慮している。

 県内7大学・短大は5月から、動画配信やビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」によるオンライン授業をスタート。6月から対面授業に切り替えた敦賀市立看護大学を除いて前期の授業は原則、オンラインで行っている。

 後期もオンライン授業を継続する福井大と福井工大は、工学系の実験などについては6、7月から学内で再開した。ただ、両大学とも県外出身の学生が5割以上を占める。「学生はアルバイトや飲み会など行動範囲が広い。講義以外の行動を管理できない」(福井大)、「中高が同じキャンパス内にあり、学内で感染者が発生した場合の対応を考えると対面授業のリスクは大きい」(福井工大)などと、オンライン授業継続の理由を挙げる。

 一方、県立大は対面授業を基本としながらも、県内の感染状況に応じて対応を変える。10月15日から対面授業を全面的に再開するが、県が注意報を発出した場合は実験や実習以外はオンライン授業とし、警報なら全てオンラインとする。県外出身の学生に対しては、大学に来る1週間前をめどに来県するよう求める。県立大の担当者は「大学は対面授業が基本ということを重視したい」と強調する。

 仁愛女子短大は実験や調理実習などに加え、一部の講義を対面に切り替える。対面と遠隔の割合は、おおむね半々とする予定。仁愛大は後期はできるだけ対面授業とする方針で、感染状況を注視しながら検討を進めている。敦賀市立看護大は、後期も対面授業を継続するとした。福井医療大は未定としている。

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