海岸に漂着したSUP

長かった梅雨も空けてようやく本格的な「夏」となってきました!
「夏」の楽しみ方は人それぞれ。その分、様々なアクティビティが登場しています。

その中でも最近の流行りはSUPでしょう!(※サップ:スタンドアップパドルボード)
海に携わる仕事をしている私たちですが、最近、特に見掛けることが多くなってきました。
SUPとは、サーフボードのような水に浮かぶボードの上に立って乗り、パドルで漕いで操る乗り物。


沿岸を探検したり、竿を出して釣りをしたり、ボードの上でヨガをするサップヨガなどでも楽しまれているようです。

8月、敦賀海上保安部にSUPに関する通報がはいりました。

「敦賀市江良沖の海上からSUPが無人のまま流されて見失った。SUPには釣具や車の鍵、スマホなどを入れたボックスを乗せている」

事情を聴いたところ、夫婦2人で1つのSUPに乗って釣りをしていたところ、旦那さんがスマホを誤って海に落としてしまい、旦那さんはスマホを拾うため、リーシュコード(SUPと体を繋ぐコード)を外して海に飛び込みました。

するとその反動で奥さんがバランスを崩して海に転落、SUPは風や波の影響で瞬く間に流れ出し、回収できなくなったということでした。不安定な乗り物であるSUPになんで貴重品を乗せておいたの!?と、思いつつも過ぎたこと。国民皆さんの財産を守ることも我々海上保安官の仕事!(少しカッコつけましたが当然のこと!)

早速、流出SUP捜索に当たるため出動しようとした矢先、新たな通報が入ります。

「敦賀市赤崎の海岸で釣竿などを積んだ無人のボートが漂着している」と、近くの住人からの通報でした。

これは一大事!!

釣竿が乗っているということは、ボートに乗って釣りをしていたということ。それが無人であるということは、海中転落などの人命に関わる事故の可能性があるからです。

至急巡視船ほたかの海上保安官が通報のあった赤崎の海岸に臨場したところ、釣竿やクーラーボックスが乗っている、ボート・・・?いや、これはSUPだ!

そう。先に通報のあった江良沖から流出したSUPが、およそ3キロメートルも離れた赤崎海岸まで短時間のうちに流れ着いたのでした。幸い、乗せていた高級釣具や貴重品、スマホなどは海に落下しておらず無事持ち主のもとに戻りました。

が!

いくら遊びとは言え、最低限の海のルールやマナーを学び注意を払った上で楽しむべき!
本人たちは、今年からSUPを始めて今回でまだ5回目の初心者ということでしたが、もし、流されたボードが遊泳している人の頭に衝突していたら?

うっかり流されちゃった!では、済みませんよね。

このような流出事案はSUPだけに限らず、ボートや浮き輪、貝や白鳥などの形をした浮具などでも例年多発しており、子供を乗せたまま数キロ沖に流されたなんてことも。

話は元に戻ります。
「夏」の楽しみ方は人それぞれ。その分、様々なアクティビティが登場しています。

それぞれのアクティビティに応じた危険を知り、その危険に関する対策や注意を払うことができて初めて「趣味」と呼ぶことができるのです。

安全に、楽しい夏の思い出を作ってください。

余談ですが、不安定なSUPの上に立って釣りをするのって楽しいの??(敦賀海上保安部・うみまる)

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