福井県内での「微住」の魅力を発信するサイト「福井微住.com」

 ローカルな生活を一定期間滞在して体験する旅のスタイル「微住」を福井県内に広めるウェブサイト「福井微住.com」が開設された。台湾を中心とする外国人の受け入れ窓口を目指すサイトだが、新型コロナウイルスの影響を受け、まずは国内向けの滞在プランを用意し、「微住」の魅力を発信している。

 「微住」は、観光旅行でも移住でもなく、暮らすようにして1~2週間程度の滞在を楽しむことを指す造語。仕掛け人は、日本と台湾の文化交流に取り組む福井市出身のプロデューサー田中佑典さん(34)=東京。2018年に日台で刊行したカルチャー雑誌「青花魚」で提唱した「微住」の専用サイトを6月下旬に始動させた。

 サイトは中国語繁体字と日本語で構成。微住エリアとして、地元に受け入れ拠点がある福井市東郷地区、大野市、鯖江市河和田地区を紹介しており、今後も嶺南を含めて地域を増やしていく。

 制作作業には、河和田地区を拠点とするデザイン事務所「TSUGI」に加え、田中さんが招いた台湾人の編集者やデザイナーが参加。2月に実際に微住しながら、各エリアを取材した。地元住民との交わりが微住の醍醐味で、台湾人の視点で感じた土地の魅力が「微住日記」につづられている。

 ただ、その後の新型コロナ感染拡大で、訪日客受け入れは困難になった。東郷地区で7月に企画した微住プランは、対象を県内在住者に限定。3泊4日で地区内施設などに宿泊し、住民と一緒にバーベキューやテントサウナなどを楽しむ内容とした。大野市のまちづくり会社「荒島社」が手掛けるホステルを拠点にした7~30日滞在のプランも掲載している。

 田中さんは「台湾と福井を結んで、訪れた人が滞在した地域に長く関わるきっかけをつくっていきたい」と地域活性化の展望を描く。ただ、新型コロナが収束してインバウンド受け入れが可能になるのは来年以降になるとみて、「それまでは県内、国内向けに呼び掛け、福井の人たちと準備していく期間にしたい」と話している。

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 田中さんは昨年12月から1月まで、福井新聞社と福井銀行、レディーフォーによるクラウドファンディングサービス「ミラカナ」を活用して「福井微住.com」の運営資金を募集。目標額を大きく上回る113万5千円の支援を集めた。

⇒微住カルチャーを発信!田中佑典さんの挑戦を振り返る

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