オリックスは7月29日、8月1日に開業するJR金沢駅西口(石川県金沢市)の複合施設「クロスゲート金沢」を報道陣に公開した。北陸初となる二つのハイアット系ホテルのほか、商業施設や分譲マンションで構成。当初は6月の開業予定だったが、新型コロナウイルスの影響で遅れた。
全253室の「ハイアットセントリック金沢」は、100点以上のアート作品を館内に配置。ロビーがある3階では金箔や漆の作品が目を引く。宴会場や会議室を備えた2階は、兼六園をイメージした内装に仕上げた。
最上級のスイートルーム(96平方メートル)は1泊11万4千円からで、価格は時期によって変動。最上階の14階にはテラス席を備えたバーを設けた。
中長期滞在向けの「ハイアットハウス金沢」は全92室で多くの部屋にキッチンを完備。休暇で連泊する家族連れや旅先で仕事をする「ワーケーション」の需要を見込む。
商業エリアには全31店舗が入る。1階は食料品店やカフェなどが中心で、テークアウトした品物を楽しむ休憩スペースも整備。2階は地元の老舗居酒屋やすし店などが並んだ。
オリックスは「金沢の新たな交流の場として、にぎわいを創出したい」としている。