すいすいとシーカヤックをこぎ進める子どもたち=7月28日、福井県小浜湾沖

 福井県小浜市加斗小学校6年生11人が7月28日、小浜湾に浮かぶ無人島で国の天然記念物に指定されている「蒼島(あおしま)」を探検した。本州では珍しい暖地性植物群を観察したり、シーカヤックで島を1周したりして、地元の宝に親しんだ。

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 同校6年生は毎年、地元の歴史や文化への理解を深めようと、蒼島に渡っている。今年の6年生は昨年、市の「ふるさと小浜MIRAI事業」の一環で、シーカヤックに挑戦しており、その経験を生かし、従来の植物観察に加え、シーカヤックに乗って海から間近に島を眺めた。子どもたちは6、7月に2回ほど、前加斗公民館長(69)や、加斗地区のまちづくりグループ「加斗夢づくり協議会」のメンバーから、乗り方を教わった。

 午前9時ごろ、同市下加斗の松原海岸から船に乗り、約1・2キロ離れた蒼島に上陸。急な斜面を慎重に歩きながら、頂上の蒼島神社を目指した。道中、大きな三つ葉のようなサトイモ科のムサシアブミや、モクセイ科のナタオレノキなどの暖地性植物を発見。市職員が「日本では沖縄や九州などの暖かい地域でしか自生しないため、雪が降る北陸の地で見られるのは珍しい」と説明。児童たちは興味深そうに葉っぱを触ったり、スケッチしたりしていた。ナタオレノキを観察していた男子児童は「思っていたより小さかったけど、幹が堅くてびっくりした」と話していた。

 その後、子どもたちは2人一組でシーカヤックに乗り、外周800メートルほどをぐるりと回った。島の裏手にはカヤックで通れる大きな穴があり、子どもたちは息の合った華麗なパドルさばきですいすいとくぐり抜けていた。

 女子児童は「珍しい植物をたくさん見ることができた。家の近くにこんな島があるなんてすごい」と笑顔で話した。

 児童はこの日学んだことを、来年2月の授業参観で発表する予定。

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