太平洋戦争で初めて公式に「玉砕」という言葉が使われた、1943年のアッツ島(米アリューシャン列島)の戦闘で父を亡くした。東京や越前市で盛大に行われた葬儀に参列したことを覚えており「父たちの死は戦意高揚に使われたのだろう」。2000年7月にはアッツ島を訪問した。夏にもかかわらず気温は5~10度ほどしかなかった。「戦争当時は米国本土まで見据えていたのだろうか。日本軍がなぜ、あんなに離れた北の島まで勢力拡大を図ったのか理解できない」(2015年本紙取材、当時81歳)

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 今年、終戦から75年を迎えます。戦争の時代を生きた人たちの証言を聞く機会が減りつつある今、これまでの取材や投稿の中から貴重な「言葉」を紹介し、戦争の悲惨さ、平和と命の尊さを見つめ直します。全国の地方紙とも連携します。

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