多くの観光客でにぎわう東尋坊=7月23日、福井県坂井市

 4連休が始まった7月23日、福井県勝山市の福井県立恐竜博物館など、県内の観光地には多くの人が訪れた。県外ナンバーが7割を占める観光地もあり、県外客からも「(新型コロナウイルス感染を恐れ)車のナンバーを気にしてしまった」といった声が聞かれた。「うつる不安より、うつす不安が大きい」との思いを吐露する人や「感染防止対策を徹底したい」と気を引き締める人もいた。

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 永平寺町の曹洞宗総本山永平寺。ほぼ満車となった門前の駐車場には大阪や名古屋ナンバーが並んだ。愛知県春日井市から夫婦で訪れた男性(69)は「あわら温泉で1泊してから来た。福井県の観光地はいろいろな場所に消毒液が置かれていたり、店員がフェースガードを着けていたりして、感染対策はしっかりしていると感じた」と話した。

 坂井市の東尋坊では、岩場で記念撮影をする家族連れや、ベンチでかき氷を食べる若者の姿が見られた。

 岐阜県大垣市から子どもを含む家族3人で訪れた女性(45)は「計画していた旅行を実現できてうれしいが、コロナの不安はある。他県からの人出はどうかと、ついつい他の車のナンバーを気にしてしまった」。福井市内で1泊する予定で、政府の観光支援事業「Go To トラベル」について「割引の対象になるのかはっきりとは分からない。使えれば使いたい」と話していた。

 小浜市川崎1丁目の観光物産施設「若狭フィッシャーマンズ・ワーフ」も、駐車場の車は滋賀、京都、大阪など、福井県外が約7割を占めた。

 帰省のため、大阪府から家族4人で訪れたという30代男性は「大阪は徐々に感染者が増えており、コロナにうつる不安より、うつす不安の方が大きい。滞在中は飲食店くらいしか行く予定はない」。同施設の男性従業員は「4連休で売り上げが上がるのはうれしいが、感染者が増えているこのタイミングでの『Go To トラベル』は不安。感染防止に努めていきたい」と話していた。

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