【敦賀海保日誌】車より消耗速いボートのバッテリー

7月中旬、福井県の若狭町常神半島沖1キロメートル付近の海上において、プレジャーボートで釣りをしていた男性2名(いずれも70代)が、釣りをやめて帰港するためエンジンを掛けようとしたところ、セルが回らず起動しなくなり、海上で遭難するという事故が発生しました。

幸い2名とも怪我などはなく、小浜海上保安署の巡視艇あおかぜによって救助されました。
事故の原因は、経年の劣化によるバッテリー上がりと考えられ、ボートに積んでいたバッテリーは3年前に交換したものということでした。

プレジャーボートは、一般的に車などと違い頻繁に使用するものではないため、バッテリーの消耗も比較的はやく進行します。

また、魚群探知機やレーダー、灯火などバッテリーから電力を供給する計器類も多く、バッテリーへの負荷も相当かかっています。

事故を防止するためには、発航前にバッテリーの点検(液量や残電力の確認)を確実に行うこと、また、予備のバッテリーやジャンプスターターなどをあらかじめ用意しておいてください。

もちろん発航前の点検は、バッテリーだけでなく、燃料・潤滑油・冷却水の量や船体・計器類などの異状の有無、気象や海の状況(予報も含めて)の確認を必ず行っていただき、安全な航海を心掛けてください。(敦賀海上保安部・うみまる)

関連記事