JR北鯖江駅名誉駅長就任5周年となった門田吉雄さん。駅舎外壁は塗装され美しくなった=7月17日、福井県鯖江市下河端町の同駅

 福井県内を走るJR北陸線北鯖江駅(鯖江市)の名誉駅長、門田吉雄さん(85)=同市=が、就任5周年を迎えた。週1回は早朝から駅舎の清掃に励み、自身の国鉄グッズも展示するなど工夫を凝らす。駅は今年開業65周年を迎え「今後も活性化に向け盛り上げていきたい」と意気盛んだ。

 門田さんは国鉄職員として34年余り在籍。丸岡駅長を務めたほか、福井、武生駅などに勤務した。名誉駅長は、JRが地域密着を目的に、駅近くに住むOBを無人駅に配置している。門田さんは2015年6月、JR西日本金沢支社から委嘱された。同支社によると、現在県内の名誉駅長は門田さんだけという。

 門田さんは「週末が終わり、さあ仕事というとき元気になれるよう」にと、基本的に毎週月曜の午前中に出勤。午前6時には到着し、待合室やトイレを清掃する。通勤、通学時間帯には利用客に「いってらっしゃい」と笑顔で声を掛ける。出勤日には必ず日記をつけ、勤務時間や業務内容を記してきた。

 ほかにも文殊山登山客向けに、駅からの道順を紹介するポスターを掲示。自らが使った制帽など国鉄グッズ60点を展示したり、令和改元の際に記念植樹を行ったりと、親しまれる駅づくりに工夫を凝らしている。

 同支社は現在、県内無人駅の塗装を順次行っており、北鯖江駅もこのほど駅舎やホーム待合室がきれいになった。門田さんは「毎日約400人が利用する駅。これからも明るく声を掛けていきたい」と笑顔で話した。

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