投球練習を撮影する丹生の春木竜一監督。練習再開後も動画を使った指導を続ける=7月15日、福井県越前市の丹南総合公園野球場

 福井県高校野球大会は7月18日開幕する。新型コロナウイルス感染症の影響で、長期休校や部活動自粛が続いた県内の高校球児たちに、各チームの監督はオンラインを活用して指導したり、メッセージを送って部員を鼓舞したりと試行錯誤しながら選手を支え続けた。

 丹生の春木竜一監督は休校中、技術指導を中心に50本近くの動画を作成しLINE(ライン)で部員に送った。打撃や投球指導では自ら手本を実践し、解説を交えながらスマートフォンで撮影。スローモーションにしたり、ポイントを書き込んだりして分かりやすく編集した。

 部員からシャドーピッチングの動画が送られてくると動きを細かく分析。OBでプロ野球広島に今季入団した玉村昇悟投手の動画と比べながらアドバイスした。「基礎的なことを理論的にじっくりと教えられた。対面での指導に勝るものはないが、オンライン指導の効果はあった」と手応えを口にする。

 ほかにも、過去に撮影した練習中の写真や動画をつなげて「頑張れ丹生高野球部」「グラウンドで待っている」などとメッセージ入りの動画も送り、部員を鼓舞。来田達磨主将は「動画のおかげで前向きになれたし、多くのことを学べた」と感謝する。

 鯖江の見延陽一監督は部員、保護者、監督との一体感を生むため、昨年1月からミーティングの内容を「先生の思うところ」としてまとめ、部員と保護者にラインで送ってきた。休校でミーティングができなくなっても「先生の思うところ」は送り続け、監督の思いや考えを伝えた。5月に甲子園の中止が決まるまでは「開かれることを信じて頑張ろう」、部活動再開後は「練習できることに感謝する」などと送り、選手の心を支え続けた。

 啓新の植松照智監督は6月中旬、部長、コーチと協力し、オリジナルの練習Tシャツを作って3年生13人にプレゼントした。夏の大会に向け部員のモチベーションを引き出すためだ。Tシャツを渡す際、3年生に「最後まで全力でやりきれる者だけ受け取れ」と言うと、全員が受け取った。

 植松監督は「子どもたちの進む道をしっかり示してあげることが、われわれ指導者の役割」と強調。山澤太陽主将は「監督の思いが伝わり、中途半端にはできないと思った。夏に向けての決意がさらに固まった」と表情を引き締めた。

 中止となった全国選手権福井大会に代わる県高校野球大会。30チームが福井県ナンバーワンを目指し熱戦を繰り広げる。

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