あわら温泉=福井県あわら市(2020年2月撮影)

 国の観光支援事業「Go To トラベル」の割引対象から、東京都発着の旅行が除外されることを受け、福井県内の旅館や旅行会社、観光地からは「客が減るマイナス面はあるが、県民の新型コロナウイルス感染への不安軽減につながる」と理解を示す声が聞かれた。

 県民向けの県内宿泊プランが最大半額割引となる「ふくいdeお泊まりキャンペーン」でにぎわいを取り戻しつつある、あわら市あわら温泉。ある旅館幹部は「東京を中心とした関東圏からの宿泊者は全体の1割に満たず、影響は限定的」との見方を示す。別の経営者は「あわらを選んでもらえることはありがたいが、東京は大丈夫かとの世論が高まる中で宿泊客を迎えることは、お客さまと従業員にとってリスクでもあり、不安はあった。国の判断は理解できる」とした。

 坂井市の旅行会社の社長(54)は「Go To トラベル」が旅行業界にプラスになるとしつつも、「しばらくは感染状況の様子見になり、全国的に収束してから予約が活発化するのではないか」と予想する。東京除外については「千葉のディズニーリゾートや横浜などを含め東京へ旅行に行く人は多いので、売り上げが下がるとは思うが、影響の大きさはまだ分からない」と話している。

 14日に開館20周年を迎え、予約制で県外客の受け入れを始めた県立恐竜博物館(勝山市)には東京からの予約も入っているという。竹内利寿館長は「東京からの予約が今後減ってしまうのは残念」と話す一方、「感染が拡大している東京からの来客が減るのは安心」と複雑な一面も表す。「東京に限らず、来館される方は普段から感染予防をしっかりとして来てほしい。館としても感染対策を徹底する」と語った。

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