「過去最高に調子が良い」と自信を示す金井大旺選手=7月8日、福井県福井市の福井運動公園

 陸上男子110メートル障害の元日本記録保持者、金井大旺選手(福井陸協登録・ミズノ)が7月8日、福井県を訪れインタビューに応じた。2021年夏に延期された東京五輪出場に向け前進を誓った。

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 「過去最高に調子が良い」。一回り太くなった脚の筋肉をなで、陸上男子110メートル障害の金井大旺選手は自信を口にした。集大成と位置付ける来夏の東京五輪へ、24歳の進化が止まらない。

 昨年9月の世界選手権で予選敗退。ここからハードル間の走りを一から見直した。10月中旬に母校の法政大で冬季練習を始動。筋肉量を増やし「8割の出力で以前のマックスを出せる」スピードを手にした。技術も磨き、着地から走り出しにかけて上下動を減らすことで「推進力が上がった」。2月の日本室内60メートル障害で12年ぶりに日本記録を更新。波に乗った。

 しかし、間もなく新型コロナウイルス感染拡大が起き、大会が一斉にストップ。東京五輪は1年延期となった。今夏に照準を定めていただけに落ち込んだが「さらに強くなれる」と前を向く。外出自粛中はダンベルやチューブで筋肉を鍛えた。

 体は順調に仕上がり、「あとは実戦あるのみ」とレースに飢える。当面の目標は、8月末に福井市である第2回ナイター陸上競技会「アスリート・ナイト・ゲームズ・イン・フクイ」(福井新聞社特別協賛)と、10月に延期された日本選手権だ。

 福井国体以降も「皆さんに恩返ししたい」と福井陸協に籍を置く。7月8日には近況報告で福井県スポーツ協会を訪れ、県勢選手と練習した。北海道で実家の歯科医院を継ぐ夢があり、東京五輪で陸上に区切りを付ける。「限られた競技人生に全てを注ぐ」と闘志を燃やした。

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