東京五輪に向けて抱負を語るバレーボールの清水邦広選手=7月8日、福井県福井市の福井工大福井高校

 福井県出身のバレーボール男子日本代表、清水邦広選手(福井工大福井高校出身、パナソニック)が7月8日、地元に帰郷しインタビューに応じた。2021年夏に延期された東京五輪出場に向け思いを語った。

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 33歳の年齢を考えると、東京五輪の1年延期は重い。バレーボール男子日本代表の清水邦広選手は、その現実を冷静に受け止めた上で決意を語った。「毎日毎日、できることを積み重ねていくのみです」

 2018年2月、試合中に右前十字靱帯(じんたい)を断裂。選手生命が危ぶまれたが、1年に及ぶリハビリを経て第一線に戻ると、昨年は3季ぶりの代表復帰を果たした。「痛みは多少あるが言い訳にしない」。2008年の北京に続く2度目の五輪を見据える。

 現代表では最年長の一人。ベテランの役割を考える上で、福井工大福井高校の大先輩でサントリー前監督の荻野正二さん(50)を意識している。最年少で出た北京五輪では、当時38歳の荻野さんが若手とコミュニケーションを積極的に取り、主将としてチームを一つにまとめた。

 「代表戦の中にはプレッシャーが掛かる場面が絶対にある。あの時の荻野さんのように若い選手を支えられたら」。プレーでも、持ち味の強烈なスパイクだけでなく、フェイントやブロックタッチなど熟練の技を見せるつもりだ。

 走り続ける原動力は福井から届く声援だという。「地元の支えがあって今の僕がいる。苦しい時こそ地元愛を忘れずに頑張りたい」。8日には、大会中止が相次いだ生徒を励まそうと福井工大福井高校を“サプライズ”で訪ね、男子部員らと練習した。「原点に戻った感じ」。ハツラツと汗を流す後輩から力をもらった。

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