「やっぱり出たという感じ」「また休校は困る」―。7月12日、福井県内で75日ぶりとなる新型コロナウイルス感染者確認の一報に、福井市のハピテラス周辺を訪れていた市民らは危機感を募らせた。全国的に感染者が再び増え始めていることもあって比較的冷静に受け止める人が多く、感染防止に向けて気を引き締め直していた。

⇒県内75日ぶり感染確認された男性の行動歴は(D刊)

 県内では県境をまたいだ移動が6月19日に全面解除されるなど、段階的に自粛が緩和されてきた。妻と食事に訪れた自営業の男性(45)は「ショックだけど、やっぱり出たかという感じ。マスクをしていない人が多くなり気が緩んでいると感じていた。気を引き締め直さないと」。友人と訪れた女性(26)も「感染者はいずれ出るとは思っていたけれど、現実になると怖い」と漏らし、「感染すると家族や職場に迷惑をかけるので気を付けたい」と話していた。

 「びっくりした。ずっとゼロだったから、福井はもう安全だと思っていた」。同級生同士で訪れた、市内の高校1年の男子グループは「学校が再開した6月は、自己紹介もなくいきなり授業が始まった」と振り返り「授業に付いていくのも大変。友達にも会えなくなるし、また休校になると困る」と訴えた。

 イベントに出店していた洋服のセレクトショップ店員(25)は「3、4月は中心市街地がゴーストタウンのようだった。できるだけの予防策を取って、ネット販売も強化して頑張るしかない」と話していた。

 駅前で客待ちしていたタクシー運転手の男性(83)は、乗客が少しずつ増えていただけに「感染者はそのうち出るとは思っていたが、これ以上増えてほしくない。こまめに換気したり、車内を消毒したりして感染防止に努めたい」と厳しい表情で語った。

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