幼稚園児と交流したとき、鉛筆の話になった。2Bなどの記号が示す意味を教えていると、1人の子どもが思わぬ質問をしてきたという。B29は日本本土の爆撃などに使われた米軍の大型爆撃機。「思えばその親たちも戦争を知らないのです」。その頃から、戦争を後世に伝えなければならないと思うようになった。「戦争は天災でも津波でもありません。人智でしないで済むことだと思います」。戦後70年に当たり、92歳の時に本紙(西日本新聞=本社福岡市)に寄せた手紙から。(西日本新聞掲載)

× × ×

 今年、終戦から75年を迎えます。戦争の時代を生きた人たちの証言を聞く機会が減りつつある今、これまでの取材や投稿の中から貴重な「言葉」を紹介し、戦争の悲惨さ、平和と命の尊さを見つめ直します。全国の地方紙とも連携します。

「戦後75年 言葉を刻む」記事一覧>>