新北陸トンネルの貫通を祝い、万歳三唱する関係者。奥は南越前町方面=7月10日、福井県敦賀市葉原

 2023年春開業の北陸新幹線金沢―敦賀間の建設工事で、福井県の南越前町から敦賀市に至る新北陸トンネルが7月10日、貫通した。延長19・76キロで金沢―敦賀間のトンネルでは最も長い。14年6月の工事着手から約6年を経て掘削を終え、嶺北と嶺南が一つにつながった。

⇒想定超す難工事の連続(D刊)

 新北陸トンネルは距離が長いため、6工区に分けて掘削してきた。5工区は既に貫通し、敦賀市の田尻工区(延長2・17キロ)を残すだけとなっていた。4月に貫通する予定だったが、トンネル周辺の地盤対策のため難工事となり、約3カ月遅れとなった。

 10日午前8時ごろ、トンネルの敦賀側入り口から約4・3キロ進んだ地点を爆薬を使い掘削し貫通した。

 貫通式が敦賀市葉原の現場で行われ、福井県や敦賀市、建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構、施工業者ら約50人が出席。同機構敦賀鉄道建設所の柏木亮所長は「無事貫通し万感の思い。開業に向け、また歩みを一歩進めることができた。工程に余裕がない厳しい状況だが引き続き工事を進めたい」とあいさつした。その後、全員で万歳三唱し貫通を祝った。

 今後、トンネル内をコンクリートで覆う工事やレールを敷設するための路盤整備を行い、21年1月末に完成する予定。全国の陸上鉄道トンネルとしては6番目の長さになる。

 金沢―敦賀間には12本のトンネルが設けられる。新北陸トンネルで貫通は11本となり、残る敦賀市の深山トンネルも7月末に貫通する見通し。

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