ソフトバンク開幕戦のロッテ戦の延長10回、サヨナラ打を放ち喜ぶ栗原陵矢=6月19日、ペイペイドーム

 福井県出身で、今季開幕から好調が続くプロ野球ソフトバンク6年目の栗原陵矢(旧春江工業高校出身)が7月9日、福井新聞の電話インタビューに応じた。3割を超す打率に手応えを示しつつ、24歳は「ここで満足してはいけない」と貪欲に結果を追い求める。

 強打、堅守を武器にオープン戦で台頭すると6月19日、ロッテとの開幕戦に2番一塁でプロ初の開幕スタメン出場。1-1で迎えた延長十回、2死三塁から劇的なサヨナラ打を放ち脚光を浴びた。

 開幕5戦目からは1番に座り、8日までの17戦すべてに出場。22安打、15打点はチームトップ。打率3割1分は柳田に続くチーム2位(規定打席数以上)で、4本塁打は柳田(6本)、バレンティン(5本)に次ぐチーム3位だ(成績は8日現在)。

 飛躍の理由について「球を見る余裕が出てきた感じはある」と話す。オフの自主トレーニングでは「粘って打率を残せる打者」と尊敬する中村晃に指導を頼み、「数を振ること」を心掛けた。成果が出たのは6月24日の西武戦。一回の第1打席で、高めの直球をとらえた当たりが二塁打に。「中越えに真っすぐ打ち返せた。しっかり押し込めている証拠」と成長を実感する。

 6年間を「苦しいことが多かった」と振り返る。2018年には宮崎での春季キャンプ中に左肩を脱臼。開幕1軍を逃し「何をやっている」と自責の念に駆られた。

 ようやくつかんだ1軍定着のチャンス。新型コロナウイルスの影響で来日が遅れているキューバ勢のデスパイネ、グラシアルが戦列に戻れば、スタメン争いは激しさを増す。4日に24歳を迎えたばかりのリードオフマンは「毎日が勝負。とにかく必死でやる」。本職は捕手だが、守備位置にこだわらずアピールを誓う。

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