旧制小浜中1年生だった1945年6月26日、小浜湾を航行中だった駆逐艦「榎(えのき)」が米軍の機雷に接触し大破、36人の犠牲者と大勢の負傷者を出した。堤防で草刈りをしていたところ、突然、ごう音とともに水柱が上がるのを目撃した。負傷兵が次々と学校に運ばれてきた。戦後、当時の1年生は同窓会を「榎会」と名付け、小浜で起きた戦時中の記憶を伝える活動に取り組んでいる。毎年、小浜市青井の慰霊碑前で榎乗組員の慰霊祭を主催し、不戦の誓いを胸に刻む。(2015年本紙取材、当時82歳)

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 今年、終戦から75年を迎えます。戦争の時代を生きた人たちの証言を聞く機会が減りつつある今、これまでの取材や投稿の中から貴重な「言葉」を紹介し、戦争の悲惨さ、平和と命の尊さを見つめ直します。全国の地方紙とも連携しています。

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