国の登録有形文化財に指定されている旧森田銀行本店=福井県坂井市三国町南本町3丁目

 文化財がバーに様変わり―。福井県坂井市は8~10月の週末を中心に、国の登録有形文化財に指定されている旧森田銀行本店をナイトバーとして開放する。「最高のぜいたくを味わってもらいたい」としている。

 夜間と早朝の時間帯を観光に生かす国の事業に採択された。国からの補助金1200万円を活用し、東尋坊エリアを中心に六つの事業を展開する。8~10月の週末や旧盆、9月の4連休中の実施を検討。一般社団法人「DMOさかい観光局」が実施主体となる。

 旧森田銀行のバーは事業の一つ。一般公開終了後の午後5時以降、軽食を提供するバーを新規開設する。三国節などの伝統芸能や地域内外のアーティストによるライブを行う。

 1920(大正9)年に落成した建物は三国町旧市街地にあり、三国湊の繁栄をしのばせる。西欧の古典主義的なデザインの外観に内部は豪華なしっくい模様が施されており、市観光産業課は「特別感を演出し、新たな観光コンテンツを生みだしたい」としている。

 このほか▽東尋坊で夕日を楽しむハートカクテル▽越前松島水族館の夜間営業▽サンセットビーチなどで星空観察ツアー▽三国の究極の朝食膳▽サンセットビーチで朝ヨガ―を企画。宿泊施設や会場を結ぶバスやタクシー、遊覧船の夜間実証実験も行い、来年度以降の発展的な継続につなげたい考え。

関連記事