原爆投下から75年を前に、原爆や戦争の恐ろしさを伝えるパネル展=7日、福井市役所

 広島、長崎への原子爆弾投下から75年を前に、「原爆と人間」パネル展が7日、福井市役所1階市民ホールで始まった。原水爆禁止国民平和大行進福井地区実行委員会が主催。原爆で犠牲になった子どもや親子の写真などで、原爆と戦争の悲惨さを視覚で伝えている。9日まで。

 日本原水爆被害者団体協議会が作成したパネル30枚を展示している。原爆投下の翌日に長崎の爆心地付近で撮影された、全身が黒く焼け焦げた子どもや母子の遺体、死亡した弟を背負い焼き場の前で直立する少年、広島の原爆ドームの前で雪を食べて飢えをしのぐ戦争孤児などの生々しい写真が、原爆の悲惨さを物語る。「まさに地獄だ」「どうにもできない」「にんげんをかえせ」-。写真や絵には、被爆者らの体験談や詩がつづられている。

 実行委員長の山野寿一さん(83)=福井市=は「原爆投下から75年の区切りの年に、核廃絶に逆行する動きが世界で進んでいる。核兵器の恐ろしさをパネル展示を通じて考えてほしい」と話していた。

 米軍による原爆は広島に1945年8月6日、長崎に8月9日に投下され、展示によると約20万人以上がその日のうちに犠牲になった。(小林真也)

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