福井県大野市の山林で見つかったヤコウタケ(加藤幸洋さん提供)

 福井県大野市内の山林で7月5日深夜、緑色の光を放つキノコ「ヤコウタケ」が見つかった。キノコ研究者によると、県内で確認されるのは珍しい。発見した市内の男性は「1カ月ほど前からこのキノコに関心を持ち情報を集めていたが、まさか見つかるとは思わなかった。本当にラッキー」と驚いている。

 写真が趣味の同市、自営業加藤幸洋さん(53)ら4人がヒメホタルの撮影スポットを探しに出掛け、足元に光るものを偶然見つけた。かさ部の直径と軸部の長さがともに約20ミリのものと、かさ部約12ミリ、軸部10ミリの大小二つ。ともに地面に落ちた広葉樹の枝に寄り添うように生えていた。

 ヤコウタケはキシメジ科クヌギタケ属のキノコの一種。明るい場所では透明感のある白色だが暗闇では淡い光に反応する物質によって緑色に発光する。薄暗く、じめじめした環境で育ち、国内では九州、沖縄などでよく見られるという。

 6日に「福井きのこ会」の笠原英夫名誉会長(福井市)が現場を訪ね、ヤコウタケと確認した。笠原さんは「15年ほど前に嶺南で確認した。4、5年前には丹南で見つかったという話を聞いたが、県内で見つかることはまれだ」と話している。

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