チェックインする宿泊客でにぎわうフロント=7月4日、福井県あわら市のグランディア芳泉

 福井県内宿泊プランが最大半額割引となる福井県の「ふくいdeお泊まりキャンペーン」がスタートし初の週末となった7月4日、あわら温泉の旅館や嶺南地域の民宿などに大勢の県民が訪れた。あいにくの雨となったが、新型コロナウイルスによる自粛疲れを癒やそうと、家族連れらが小旅行を楽しんだ。

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 ■8月まで満員御礼

 プラン予約の宿泊先の63%を占めたあわら温泉では、グランディア芳泉、まつや千千といった大型旅館が満室。宿泊客はそれぞれ300人を超える盛況ぶりだった。

 グランディア芳泉は3万円以上の高価格帯の風呂付き個室プランから予約が埋まり、8月7日までの期間中の土日祝日は満員御礼。4日は午後2時半ごろから続々と県内客が訪れ、従業員総出で出迎えた。手指の消毒を促し、非接触型の体温計で検温するなど感染予防策も徹底した。

 福井市の会社員(60)は家族11人で訪れた。国から1人10万円が配られた特別定額給付金も活用したといい、「コロナで旅行業界が厳しい中で少しでも力になりたいと思った。ちょっとぜいたくだけれど、みんなでのんびりしてコロナ疲れを癒やしたい」と話した。

 山口高澄常務は「嶺南のお客さまの予約も多く、これまでとは違った客層との出会いを大切にしたい。質の高いサービスで、ファンになっていただきたい」と期待を込めた。

 ■嶺南に嶺北客の姿

 宿泊先の21%となった嶺南では、嶺北の家族連れの姿が目立った。敦賀市名子の「海辺の宿 長兵衛」に家族7人で訪れた鯖江市の男性(68)は「嶺南にあまり来たことがなかったので、この機会に利用した」と話した。チェックイン後、近くの海岸に早速出掛け、孫たちと釣りを楽しんだ。

 長兵衛のおかみは「予約受け付け初日から電話が鳴りやまなかった。例年の夏休み前は静かなので、ピークが前倒しになった感じ」と話す。キャンペーン利用客のほとんどが嶺北客といい「普段は嶺北のお客さまは多くないので、新しい層に来てもらえる」と期待する。

 ただ、今夏は市内のほとんどの海水浴場が開設されず、海水浴客の昼食利用が見込めない。感染第2波の懸念もあり「キャンペーン効果は一時的。どこまでカバーできるか分からない」と語った。

 ■全エリアに効果を

 県によると、6月26~30日の受け付けで延べ4万6131人の申し込みがあった。好評だったことを受け、県は今後、予約枠を10万人まで増やし、第2弾として今月11日から受け付けを再開する予定。

 第2弾では、人気が集まった1人1泊3万円以上のプランの1万5千円割引きがなくなり「2万円以上で1万円割引き」となる。また、第1弾で予約の多かった約20施設は対象外とする予定。県の担当者は「予約の少なかったエリアや小規模な民宿などにも効果が行き届くようにしたい」としている。

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