いわゆる焼き肉とは違う本格的なバーベキューができるコンロ。ふたが付いて煙を制御しやすい=福井県永平寺町諏訪間の「ラブとるズガーデン」

 「近所の自宅バーベキュー(BBQ)の臭いに困っています」。漂う臭いで洗濯物を干せず迷惑しているという声が、福井新聞の調査報道「ふくい特報班」(通称・ふく特)に寄せられた。日本バーベキュー協会によると、同様のトラブルが全国で見られるという。新型コロナウイルスによる外出控えが自宅バーベキュー増の一因ともいわれている。同協会は「迷惑にならないよう気を配るとともに、近所と十分にコミュニケーションをとってほしい」と話している。

 ふく特のLINEに投稿した福井県内の女性は、住宅地に住んでいるが、近所の家が頻繁にバーベキューをするという。大人数で長い時間やっているため、周辺に臭いが立ちこめ、話し声も気になる。「洗濯物を外に干せないのはもちろん、家の中にまで臭いが入ってくることもある」。近所のことなので強く言えず悩んでいる。

 同県永平寺町のバーベキュー場「ラブとるズガーデン」の高田恭明さんによると、米国の本来のバーベキューは、ふたと煙突の付いた専用のコンロで肉の塊を焼くため煙を制御しやすい。

 一方、日本では「ホルモンやカルビなどを炭火で焼く、いわゆる焼き肉をする人が多いため大変な煙が出ることになる」(高田さん)という。投稿のケースも炭火で焼き肉をしていた。高田さんは「時間を短くするなどの配慮が必要だろう」と指摘する。

 本格バーベキューに“転向”するのも一手だ。米国で主流となっているガスグリルが数年前から日本でも販売されており「こういった機器を取り入れてみては」(高田さん)と提案する。同バーベキュー場が運営する「福井ラブとるズスマートBBQ協会」は、8月に「検定」を行い知識や実技を指導する予定だ。

 日本バーベキュー協会によると、都会ではマンションのベランダでバーベキューをしてトラブルになるケースもある。同協会は愛好家へ「事前に近所へ断りを入れるなどお互いに理解を深めてほしい」と呼び掛けている。

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