大学入学共通テストの日程

 大学入試センターは、新型コロナウイルスへの対応で大学入学共通テストに設けられた現役生が主な対象の「第2日程」について、受験生が希望し、校長が休校に伴う学習遅れがあると判断すれば受験できるとの方針を6月30日に正式に発表した。同日公表した共通テスト実施要項で示した。

 センターはこの日、文部科学省内で要項の内容を説明。同席した文科省の担当者は、同一校で「第1日程」と第2日程の希望者が両方いる場合、一人一人の希望に沿って受験を認めるか、学校でどちらかの日程に統一するかは校長の判断次第だとした上で、「受験生の選択を最大限尊重してほしい」と述べた。

 要項では、第1日程を来年1月16、17日に、第2日程を2週間後の同30、31日に実施し、9月28日~10月8日の出願時に選択する。第2日程の対象者は「『学業の遅れ』のため当該日程で受験することが適当であると学校長に認められた者」とし、浪人生は対象外。センターと文科省は「学業の遅れ」の要件は具体的に示さず、校長判断になるとした。

 文科省は必要な受験会場数などを把握するため、7月1日から高校を通じて現役の受験生がどちらの日程を希望するか調査する。

 病気などで第2日程を受けられなかった受験生のためには、来年2月13、14日に「特例追試験」を設定。出題は、大学入試センター試験時代の2015年度に、天変地異などに備えて作成していた「緊急対応問題」を使用する。

 緊急対応問題は試験時間や出題形式が、センター試験に準じたものとなっている。このため、第1、第2日程では数学1、数学1・Aの試験時間は70分だが、特例追試験では60分になることなどの違いが生じる。

 センターの担当者は、第1、第2日程と特例追試験の成績の扱いを巡っては「単純な比較はできないが、緊急時なのでやむを得ない」とし、活用については大学で判断するよう求めた。

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