4年連続で最高路線価が上昇した福井駅西口広場通り周辺=4月(福井新聞社ヘリから撮影)

 国税庁は7月1日、相続税や贈与税の算定基準となる2020年分の路線価を公表した。福井県内の最高路線価地点は、19年に続き「福井駅西口広場通り」(福井市中央1丁目)となり1平方メートル当たり32万円(前年比6・7%増)だった。23年春の北陸新幹線県内開業を控え、4年連続で上昇した。

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 福井駅前周辺では、北陸新幹線延伸を見据えた再開発事業が複数進行。市中心部でも福井銀行本店、繊協ビルの建て替え計画などが進み、市街地活性化への期待感が表れた。

 福井県内約3600地点の標準宅地額の対前年平均変動率はマイナス1・1%となり27年連続下落、全国ワーストだった。下落幅は昨年より0・3ポイント縮小した。

 全国約32万地点(標準宅地)の対前年の変動率は全国平均1・6%プラスとなり、5年連続で上昇した。再開発やインバウンド(訪日外国人客)の効果で、大都市圏の上昇基調が地方都市にも拡大した。ただ、新型コロナウイルスの影響で景気悪化が進めば反転する可能性もあり、注視が必要だ。

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 国税庁は、新型コロナの影響により、広範囲で地価(時価)の大幅な下落が確認され路線価を下回った場合、減額措置を講じることを検討している。

 都道府県別では21都道府県が上昇。トップは沖縄の10・5%で、インバウンド向け施設の用地需要が押し上げた。

 路線価全国1位は、35年連続で東京都中央区銀座5丁目の文具店「鳩居堂」前の銀座中央通り。1平方メートル当たり4592万円で、最高価格を4年連続で更新した。

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