男性の遺体が見つかった龍ケ鼻ダムの湖面。点線内に浮いているのを釣り人が発見した=6月30日午後5時45分ごろ、福井県坂井市丸岡町上竹田(日本空撮・小型無人機ドローンで撮影)

 福井県坂井市丸岡町上竹田の龍ケ鼻ダムの湖面で6月29日に見つかった男性の遺体について福井県警は30日、何者かに遺棄された疑いが強まったとして、死体遺棄事件とみて坂井署に捜査本部を設置、身元は福井市の会社員の男性(40)と特定した。男性には複数の傷があり、司法解剖の結果、胸などの数カ所の刺し傷が致命傷になったとみられる。県警は、殺害された可能性もあるとみて、殺人容疑も視野に調べている。

 捜査本部によると、男性の上半身には、刃物で傷つけられたと思われる複数の刺し傷や切り傷があった。傷は胸部に集中しており、数カ所が肺まで達していた。腐敗は進んでおらず、死後数日という。

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 発見当時、男性は足だけが湖面から見える状態で浮かんでおり、半袖シャツと長ズボンを着用、靴を履いていた。現場周辺からは、自転車や自動車などの現場までの移動手段や所持品は見つかっておらず、血痕なども確認されていない。

 男性は福井市内に本部を置く塾の講師。1人暮らしで、自宅アパートには所有する車が残されていた。遺体発見の数日前、市内で別居する父親から「息子と連絡が取れない」と捜索願が出ていた。

 29日午後2時半ごろ、龍ケ鼻ダムで釣りをしていた男性が、湖面に浮いている男性を発見、一緒にいた女性が110番した。

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