あおり運転が厳罰化された改正道交法施行に合わせ、取り締まりに出発する捜査車両=6月30日、福井県福井市稲津町の県警高速隊

 あおり運転の厳罰化を盛り込んだ改正道交法が施行された6月30日、福井県警は北陸道でヘリとパトカーによる取り締まりを実施。重大事故につながりかねない悪質な運転がないか“空陸一体”で目を光らせた。

 改正道交法は、他の車両などの通行を妨害する目的で車間距離不保持や進路変更禁止などの一定の違反を行う、いわゆるあおり運転を「妨害運転」と規定。免許は即取り消しで再取得できない欠格期間は最大3年となるほか、最高で5年以下の懲役または100万円以下の罰金となる刑事罰も定められた。

 県警では2018年6月からヘリと連携した取り締まりを実施。ヘリは上空300メートルから走行車両を監視し、車両のナンバーや特徴を近くのパトカーに伝えることで効率的な摘発につなげている。

 この日は、福井市の県警高速隊事務所前からパトカーが出発。高速隊と航空隊の17人が捜査車両7台と県警ヘリ「くずりゅう」で、空陸一体の取り締まりを展開した。県警高速隊の矢納浩喜副隊長は「高速道での悪質な運転は一歩間違うと大きな事故につながる。引き続き空陸が連携した取り締まりを実施していきたい」と話した。

 県警交通指導課によると、19年の車間距離保持義務違反の摘発は103件(前年比61件増)、進路変更禁止違反は10件(同2件増)だった。このほか、あおり運転行為に自動車運転処罰法の危険運転致傷罪と刑法の暴行罪を適用した摘発がそれぞれ1件あった。

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