「チアで福井を盛り上げる」と誓うプロジェクトのメンバー=5月、JR福井駅西口

 福井県の福井商業高校チアリーダー部「JETS」の卒業生と顧問がこのほど、「チアでまちづくり」を目標に一般社団法人「チアドリームプロジェクト」を立ち上げた。公演会やイベント出演を通して地域との関わりを強め、同部OGが事業収益で自立できる「プロ化」の道も切り開く。

 2006年に結成したJETSは現3年生が13代目。チアダンス選手権5連覇を含めて全米大会を9回制し、初代の歩みは映画化された。「応援してくれる地域にチアの力で恩返しがしたい」というOG4人の思いが五十嵐裕子顧問(52)と合致。4月1日に法人設立に至った。

 4人は4代目の久保田真唯さん(26)、5代目の片岡美優さん(25)、10代目の牧野唯羅さん(20)、12代目の藤本陽和さん(18)。いずれも中心的な踊り手「センター」を経験した実力者がそろった。

 久保田さんは会社員を退職して同法人事務局に専念する。「チアダンスで生計を立てられず、やむなくダンスを辞めて福井を離れるOGが多い」。こうした現状に歯止めを掛けるため、副業を含めた「プロ化」の実現を誓う。看護師の片岡さんは病棟で生死と接するうち、「人生に悔いを残したくない」と今回のチャレンジを決意した。他の2人もチアへの情熱をにじませる。

 主な事業は、JR福井駅西口のハピリンなどを拠点に、他のOGも巻き込んで公演会を開催。ダンス教室を主宰するほか、夢をかなえるJETS流の教育法、思考法を紹介する。会員制交流サイト(SNS)での発信にも力を注ぐ。

 代表理事に就く五十嵐顧問は2023年春の北陸新幹線県内延伸を見据え、「まちなかで日常的にチアダンスに触れられる環境をつくり、地域活性化に役立ちたい」と意欲を語った。

 公演依頼などの問い合わせは事務局=電話0776(24)2740。または公式ホームページまで。

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