街灯がともる国道27号(下部)の上にクレーンで長さ40メートルの桁を架ける作業=6月26日午後11時5分ごろ、福井県敦賀市坂下

 2023年春の北陸新幹線の福井県内開業に向け、敦賀車両基地の工事現場で国道27号をまたいでレールを敷設するための橋りょう架設作業が始まり、6月26日深夜に公開された。車両を通行止めにして、巨大な桁をクレーンでつり上げて設置する難工事。「1日1本」のペースで、12月までに46本の桁を幅約90メートルにわたって架ける。年内に架設を終える。

⇒北陸新幹線工事「コロナ影響なし」

 車両基地は、当面終着駅となる敦賀で車両部品の点検や動作チェックを行う。新幹線敦賀駅南側の敦賀市観音町を中心とする12ヘクタールのエリアに、延長約1・5キロ、最大幅160メートルにわたって整備。敷地は北側で高さ約13メートルの盛り土を行い、南側で3メートルかさ上げする。一部は国道27号をまたぐ。

 25日に敦賀市坂下の工事現場で架設作業が始まり、26日は午後11時ごろから2本目に取り組んだ。国道27号を通行止めにして、長さ40メートル、幅2・4メートル、重さ76トンの桁をクレーンで慎重に設置。20分ほどすると、地上約5メートルの場所に巨大な桁が架かった。

 建設主体である鉄道建設・運輸施設整備支援機構敦賀鉄道建設所の柏木亮所長は「大動脈の国道を止める工事で、地元の方々の理解のおかげでようやくここまで来られた。重要な工事のスタートを無事切ることができて胸をなで下ろしている。開業まで決して余裕があるわけではないが地元の方々の期待に応えられるよう着実に工事を進めていきたい」と話していた。

 基地内には、夜間や敦賀始発まで新幹線車両を留置する「着発収容線」を7線整備する。延長350メートルで、北陸の降雪を考慮して建物で覆う方針だ。このほか、車両の点検を行う「仕業検査線」2線、車両の着雪を取り除く「融雪線」なども設置する。

関連記事