特招会で大勢の客が訪れたエルパ=6月25日、福井県福井市大和田2丁目

 新型コロナウイルスによる外出自粛や移動制限が解除され、福井県内のショッピングセンター(SC)や量販店では6月に入って客足が急回復している。消費者はこれまでの自粛ムードからの解放感で、購買意欲が高まっているようだ。国が国民に配った「特別定額給付金」の10万円を使って高額商品を買う動きも出ている。

 福井市のSC、エルパは6月に入って売上高が前年同期を超える日が続いている。「緊急事態宣言解除後から徐々に客足が戻り、今は4、5月に巣ごもりしていた“反動増”の状況」と竹内邦夫理事長は話す。

 感染防止対策として事前のインターネット申し込みに変更した、お得な買い物券は完売する人気ぶり。25、26日には特招会を実施し、平日開催ながら大勢の来店客でにぎわった。ただ、竹内理事長は「コロナ禍前に比べ日曜日の来店客の滞在時間が短いなど、本格回復はまだ見えていない。“反動増”の後の消費動向を注視していく必要がある」と慎重な姿勢を崩していない。

 5月21日から全館営業を再開した西武福井店(福井市)も、来店客数はほぼ戻りつつある。6月に入り、大手アパレルのセールが奏功して婦人服や紳士服の販売が好調で、売上高は前年同期超え。ランドセルが1・7倍の売れ行きとなるなど、10万円の特別定額給付金を使って高額商品を購入する客も多いという。

 大野仁志店長は「若年層の客は普段通りとなったが、50~60代の戻りはまだ鈍く、自粛ムードは残っている」と分析。全館一斉のバーゲンが始まっており、来店客増に期待を込めた。

 家電量販店の「100満ボルト福井本店」(福井市)は、3月以来控えてきたセールを6月中旬から再開した。土日は来店客で混雑し「エアコンの需要は例年より早い立ち上がり」(伊登英明店長)と、既に夏商戦のギアが入っている。

 家電は、新型コロナ感染拡大で3月は食品の買いだめのために冷凍庫や冷蔵庫が売れ、4月はテレワークの普及に伴ってパソコンなどが好調だったという。伊登店長は「売り上げへのマイナス影響は限定的だった。10万円の給付金の恩恵も大きい」と話した。

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