福井飲食店衛生向上協議会(仮称)のガイドライン案

 新型コロナウイルスの影響が長期化する中、福井県福井市の繁華街「片町」などの飲食店が7月、夜の街を安心して楽しんでもらうための団体「福井飲食店衛生向上協議会」(仮称)を結成する。会としての感染拡大予防ガイドラインを策定。独自の「福井ルール」として、新型コロナ対策を加えた食品衛生講習会を必ず受講し、政府が導入した「接触確認アプリ」のダウンロードを全従業員と来店者に依頼することなどを盛り込む。

 協議会を結成するのは、片町のほかJR福井駅周辺、浜町、呉服町の飲食店。ラウンジやナイトクラブ、バー、居酒屋などすべての業態を対象とする。県や保健所など行政機関と連携して一元的な感染予防・対応ができる態勢をつくる。7月6日に設立総会を開く。
 
  協議会では、全国社交飲食業生活衛生同業組合連合会などが示す内容を基にしたガイドラインを定め、互いに守り合う風土を醸成する。▽来店者に検温を依頼▽従業員はマスクやフェースガード着用▽共用物品は最低限に―などが盛り込まれている。
 
 食品衛生講習会は、年1回の受講が各店舗に義務付けられている。本年度からは新型コロナ対策として、不特定多数の人が触れる場所の消毒や従業員の体調管理の徹底などを講習内容に追加。店舗は受講済証のシールを店内に掲示し、来店者の安心につなげる。
 
 協議会は「接触確認アプリ」のスマートフォンでのダウンロードを店頭で来店者に促すことを推奨する。感染流行の第1波では、保健所の聞き取り調査が難航して感染経路の解明に支障を来すケースがあった。従業員や来店者が陽性と診断された場合にアプリに登録すれば、同席者のスマホに通知が届き、各自で感染の疑いが把握できる。
  
 「福井ルール」ではこのほか、日本食品衛生協会が管掌する食品営業賠償共済への加入を各店舗に推奨。店内で感染者が確認された場合、店内の消毒費用が保険対象となり、営業自粛期間の休業補償に関する特約が設けられている。呼び掛け人の料亭「開花亭」の開発毅社長は「高いレベルで感染予防の基準を設けて、みんなで守るのが大事。そうすれば、お客さまに安心して楽しんでもらえる環境づくりができるはず」と話している。

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