JA職員の着服が発覚し、謝罪する田波俊明組合長(手前右から2人目)ら=6月18日、福井県福井市の県農業会館

 JA福井県は6月18日、合併前の旧JAテラル越前本店(福井県大野市)勤務の男性パート職員(66)が今年1月、顧客から集金した現金約24万円を着服していたと発表した。全額弁済されたという。

 JA福井県によると、職員は約20年前から旅行業務をほぼ1人で担当。1月21日に1人の顧客から集金した旅行代金約24万円を適切に入金処理しなかった。

 5月末時点の未収金の残高を確認したところ不明瞭な点があったため調査を行い、職員が着服を認めた。集金の際には顧客に領収書ではない書類を発行していた。

 着服した金は生活費や遊興費に充てていたという。今後さらに調査を進める。

 関係役職員を含めて処分を行う方針で、職員の刑事告訴も検討している。

 福井市の福井県農業会館(本店)で記者会見した田波俊明組合長は「ガバナンス(統治)が働いていなかった。深く反省し、おわび申し上げる」と謝罪した。

 県内のJAでは近年、職員の着服が相次いでおり、2017~19年に旧JA福井市、旧JAたんなん、旧JA若狭で明らかになっている。旧JA若狭は約2300万円を着服したとされる元男性職員を小浜署に刑事告訴し、昨年12月に受理されている。

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