トレーの中にびっしりと入った、白く光沢を放つ繭=6月16日、福井県福井市

 福井県内唯一の養蚕農家、福井市の杉本脩さん(88)方で繭の生産が始まった。皇室ゆかりの蚕「玉小石(たまこいし)」約2万頭が、サナギになろうと一斉に糸を吐き出し、玉状になった繭が純白の光沢を放っている。

 玉小石からできる絹糸は細くてしなやかなのが特長。杉本さんは5月に幼虫を仕入れ、近くで取れたクワの葉で飼育。体長8センチ程度に育ったのを見計らい、6月14日に網状の生産トレーに移した。杉本さんは16日も妻百合子さん(80)と繭の手入れに汗を流し、「今年の出来は上々」と笑顔を見せていた。

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 繭は福井県外で乾燥させた後、坂井市の織物職人らが糸にする。

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