国から届いた未開封の布マスクなどの回収箱。小学校に寄付する計画=福井県の福井市木田公民館

 新型コロナウイルスの感染防止に向け福井県福井市内の公民館で、住民手作りのマスクや、政府が配布した未使用の布マスクを集めて地区内の小学校やこども園などに贈る動きが広がっている。公民館便りで呼び掛け窓口で受け取っているほか、回収箱を設けている公民館もある。マスクを贈られた施設の子どもたちに喜ばれ、保護者から感謝されている。

 社南公民館は、地区住民による「社南マスクプロジェクト」として5月7日から1カ月間、回収箱を置いた。寄付を募るチラシを全戸配布し、会員制交流サイト(SNS)や無料通信アプリLINEでも呼び掛けた。子ども用は手作りの約1千枚と市販の約500枚が集まり、6月8日までに地区内の児童館、児童クラブ、保育園、認定こども園、小学校の計9施設に届けた。大人用は引き続き窓口で集めている。

 子ども用の約180枚を贈られた認定こども園あさかぜ(渕1丁目)は約140人の園児に1枚ずつ配り、残りは着け忘れた園児の予備に充てている。伊川幸恵園長は「いろんな柄があり、子どもたちは『かわいい』と喜んでいる。保護者も『自分では作れないからありがたい』と感謝している」と話す。

 木田公民館は、政府配布の布マスクが届き始めた5月29日、地区住民の発案で未開封の布マスクの回収箱を設けた。「木田っ子に給食マスクをキャンペーン」と銘打ち、集まったマスクを木田小児童に贈る計画。企画した防災士のマイク・ヨコハマさんは「『アベノマスク』は大人用にはちょっと小さく、使われないまま家で眠ってしまうのはもったいない」と協力を呼び掛ける。

 市内ではほかに河合、松本、宝永、清明、西藤島公民館などで回収箱を設けている。豊、東安居、円山、東藤島、酒生、東郷公民館などは窓口で受け取っており、東藤島公民館は1200枚以上が集まり小学校などに寄付した。問い合わせは各公民館。