雨水タンク「レインハーベスト」の仕組み

 生コン製造販売の日盛興産(本社福井県高浜町青、日高規晃社長)は、ためた雨水の腐敗を防ぎ、生活用水にも使える構造を持つ家庭用雨水タンクの特許を取得した。タンク内の水が降雨時に入れ替わり、水質を維持できるという。同社では「防災にもエコロジーにもなる雨水の利用が広がってほしい」と話している。

 同社は2008年、新規事業として雨水タンクを販売。30~40アイテムを扱い、販売シェアは全国トップクラスを誇る。初のオリジナル商品となる家庭用タンク「RainHarvest(レインハーベスト)」は、福井工業大学環境情報学部の笠井利浩教授と共同で2年がかりで開発し2019年秋、商品化した。

 通常の雨水タンクは園芸用が主で、満水のまま放置すると水が腐敗してしまうのが難点だった。断水時にも、手洗いやトイレの流し水など、生活用水として使える製品を目指した。

 レインハーベストは高密度ポリエチレン製。高さ120センチ、容量は150リットル。雨どいから水を引き込み、雨が降った際に給水パイプから入った水が渦を作り、水中のごみをすり鉢状の底面に集め、水圧で底面から伸びるパイプを通しタンク外へごみを押し出す仕組み。笠井教授は「使える水質を保てるよう、水が流入する角度や、底面の形状など実験を重ねた」と話している。

 タンクは独特のくびれたフォルムにすることで水の重量による変形を防いだ。機能美を評価され、19年度のグッドデザイン賞にも選ばれている。

 日高社長は「普段は庭木の水やりなどに使うことができ、ためっぱなしでも雨が降れば水をきれいに保てる。日常的に使える道具として提案したい」と話していた。

 価格は6万6千円(税込み)。同社の通販サイト「TOKILABO」で取り扱っている。問い合わせは同社=電話0770(72)3356。

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