福井県庁=福井県福井市

 福井県は、新型コロナウイルス感染拡大時に深刻化した医療物資不足を解消しようと、マスクや防護服などの製造設備を導入・改修する県内企業を支援する。緊急事態の際に県内に優先的に供給することを条件とし、県と各企業が協定を締結する。県によると、同様の支援事業は都道府県では珍しいという。

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 日本は流通するマスクの約8割を中国からの輸入に頼るなど、医療物資の多くを海外に依存している。世界的な感染拡大に伴い、県内でもマスク不足などが顕在化した。そこで県は、緊急時でも県内への供給を一定量確保するため、医療物資の“県産化”を進める。

 企業に製造してもらうのは▽不織布マスク▽防護服▽消毒用アルコール―などの最終製品。大企業・中堅企業なら経費の3分の2、中小企業は4分の3で、最大3千万円を補助する。関連予算1億5千万を6月補正予算案に計上した。

 県産業労働部の吉川幸文部長は「県内第1波で、医療物資を海外に依存している脆弱(ぜいじゃく)さが身に染みて分かった。災害時でも県民に支給され安心してもらえるよう、県内企業を支援したい」としている。