非公開で行われた大学入試の日程などに関する協議会の終了後、概要を説明する文科省の担当者ら=6月11日午後、文科省

 新型コロナウイルスによる休校長期化で延期論もあった大学入学共通テストについて、文部科学省が当初日程の2021年1月16、17日に実施する方向で調整に入ったことが6月11日、関係者への取材で分かった。全国高等学校長協会のアンケートで、国公私立高の69・0%が予定通りの実施を求めていることが判明し、大学側からも個別試験や試験会場の確保に影響するとして、延期に慎重な声が出ていることを踏まえた。

 文科省は同日、高校や大学関係者らによる非公開の協議会を開催。この場で示されたアンケート結果を終了後に公表した。入試日程は次回以降に正式決定し、6月中に公表する「大学入学者選抜実施要項」で示す方針。協議会では、休校長期化で学習の遅れが深刻な地域もあるとして先延ばしを求める意見も出た。

 協議会では、9月開始予定の総合型選抜(AO入試から改称)や11月開始予定の学校推薦型選抜(推薦入試から改称)の扱いも議論。文科省は協議会のメンバーの一部によるワーキンググループも設け、感染が爆発的に拡大するなど状況次第では、あらためて延期を含めた対応を検討する。

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