福井市役所=福井県福井市

 福井市が2019年度一般会計決算の実質収支を約21億円の黒字と見込んでいることが6月10日分かった。黒字額は過去20年で最大だった18年度の約18億円を約3億円上回る見通し。市は黒字分のうち約5億2千万円を新型コロナウイルス感染症対策の財源などで既に予算化している。

 10日の市議会総務委員会で、片矢修一委員(市民クラブ)の質問に理事者が「昨年度の決算剰余金の見込み額から本年度予算の充当額を差し引くと約16億円」と答えた。

 財政課によると、決算剰余金には新型コロナの影響で中止となり使わなかった事業費や、昨冬の記録的な少雪で使わなかった除雪対策費が含まれる。

 市は19年度からの繰越金として本年度一般会計当初予算で1億円を計上し、新型コロナの経済対策の財源として3月に3600万円、5月に1億3875万円を増額。6月補正予算案では2億4628万円を計上している。

 市の一般会計決算は、18年2月の記録的大雪による多額の除雪費などで17年度、約1億6千万円の赤字に陥った。18年度は福井国体・全国障害者スポーツ大会の予算のうち約5億6千万円を使わず、特別交付税が見込みより約5億円多く入ったことなどから約18億円の黒字に転換。市は3億円を財政調整基金、8億円を災害対策基金に積み立てた。

 災害対策基金のうち3億8331万円は、新型コロナ対策で子ども1人1万円を支給する子育て世帯応援給付金事業に活用した。

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