空調や配管設備に不具合が見つかり、臨時休館が続く「すかっとランド九頭竜」=6月3日、福井県福井市天菅生町

 新型コロナウイルスの影響で4月上旬から臨時休館している福井県福井市の宿泊・温泉施設「すかっとランド九頭竜」が、空調や配管設備の不具合により再開が見通せない状況になっている。施設は来年度、活用法検討に向けて一時休館することが決まっている。不具合の改修には多額の費用と時間がかかるため、このまま休館が続く可能性もある。

 施設を所管する福井市地域包括ケア推進課によると、同施設は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月7日から休館。6月1日の再開に向け、大型連休明けに空調設備を点検したところ、冷房が正常に作動しない不具合が見つかった。また、これまでに複数の配管から水漏れが確認されている。

 これから暑い時期を迎え、空調に不具合があるままで再開すると熱中症の危険があることから市は、指定管理者のイワシタ物産(同市)と協議をして当面の間、臨時休館することを5月26日に決めた。

 休館が続くことに利用者からは戸惑いの声が聞かれた。月に5回ほど利用していたという女性(65)は「仕事場の近くにあるので、仕事終わりに利用している。早く再開してほしい」と話す。ほぼ毎日通っていたという男性(71)は「顔なじみが何人もいて交流の場になっているし、地元の老人会でも利用している。施設はなくさないでほしい」と切実に話す。

 同施設は1994年に開館。サウナ付きの大浴場や宿泊棟、体育館などがあるほか、屋外にはゲートボール場もある。昨年度は約12万5千人が利用している。

 市が今年3月に策定した「施設マネジメントアクションプラン」によると、同施設は指定管理の継続や別用途での活用、解体などあらゆる選択肢を視野に入れて方針を2023年度までに決めるとしている。

 指定管理期間は本年度で終了するため、市は来年度、同施設を一時休館にして活用法の検討を行うことにしている。空調設備の改修だけでも数千万円かかり、改修期間も数カ月を要する見通し。このまま一時休館に入る可能性もある。

 6月8日の市議会一般質問で理事者は「再開時期は指定管理者と協議中」と述べるにとどめた。

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