手本の動画に合わせ、生徒が在宅でダンスに挑戦した体育のオンライン授業=6月8日、福井県福井市の啓新高校

 新型コロナウイルス感染の第2波や自然災害による休校に備えようと、福井県福井市の啓新高校は6月8日、全生徒914人を対象とした双方向型のオンライン授業を行った。ビデオ会議システムなどの環境を整備し、ほとんどの生徒が在宅で授業を受けた。10日まで3日間試行し、授業手法や通信環境の課題などを洗い出す。

 同校は休校中の5月11日から、普通科特別進学(特進)コースでビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を活用した在宅授業を実施。6月1日に学校を再開したが全生徒向けの環境が整ったことから、3日間のオンライン授業実施を決めた。

 初日は、野球部などの寮生ら約100人は校内の会議室で、残りの生徒は自宅で受講した。3年特進コースの1限目はホームルーム。川合浩介教諭は大型画面に映し出された生徒22人の表情を見ながら、一人一人点呼。「大学入学共通テストまで約220日。もう一度気を引き締め直してほしい」と語りかけた。

 2限目以降は本格的な授業を実施。1年特進コースの英語では、教員が「グッドモーニング」と声をかけると、大型画面から生徒18人の元気な声が響いた。通常授業のように、生徒に問いかけて答えさせる場面もあった。

 2年特進コースの33人は初めて体育の授業を受けた。ダンス動画が流れると生徒は自宅や屋外で体を動かし、徳丸敬紘教諭らは「しっかり動けているね」などと声をかけていた。女子生徒は「みんなで集まって踊ったら、もっと楽しい」と物足りなさげだったが、徳丸教諭は「オンラインでも、できないことはないと分かった」と手応えを口にした。

 オンライン授業は10日まで。荻原昭人校長は「もし休校になっても授業を続けられるよう、今後も月1回程度試行する。教員のスキルアップも図りたい」と話していた。

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