3密対策が施された会場で、楽しく話を弾ませたお年寄り=6月7日、福井県越前町の気比庄区公民館

 福井県越前町の気比庄区公民館は6月7日、新型コロナウイルス感染防止のため外出自粛を余儀なくされ、孤立や認知機能低下が懸念される区内の高齢者に安心して集ってもらおうと、「3密」対策を行った上で「大人わいわい集会」を同公民館で開いた。65歳から91歳の参加者12人は、久々の交流に笑顔を見せていた。

 同区は人口約1300人で、うち2割近い約200人が65歳以上の高齢者という。公民館はこれらの年代層の孤立を防ごうと、今年4月から和気あいあいと会話を楽しむ集会を定期的に開く予定だったが、新型コロナの影響で実施できずにいた。

 国や県の緊急事態宣言が解除されたことを踏まえ、公民館は感染防止策を施した上で集会を開くことにした。清水豊之館長ら役員4人が飛沫防止の透明シートを施した十字型の卓上装置を4台手作りし、換気を徹底。4人以上同じテーブルに集まらないよう「3密」防止に工夫を凝らした。その上で参加者に入館前に検温や手指の消毒を行った。

 参加者は久々に顔を合わせて話ができたことに笑顔を見せていた。最高齢の女性(91)は「外出自粛中、出掛けたのは買い物程度。みんなの顔を見られてうれしい。涙が出てしまうわ」と喜んだ。

 清水館長は「社会活動を行わなければ感染回避にはなるが、それで高齢者の認知機能が衰え、要介護状態の人が増えれば、社会的負担はかえって重くなるのでは。この集会が高齢者の方々の楽しみになってくれたら」と話していた。

 集会は6、7月の日曜午後2時~同4時に行う。8月以降は新型コロナの感染状況を見ながら決めたいという。

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