福井市は新型コロナウイルスの感染防止対策を講じることが難しいとして今夏のプール学習を取りやめる

 再開した学校でさまざまな新型コロナウイルス対策が取られる中、福井県内の福井市や敦賀市など8市町の小中学校は今夏のプール学習を取りやめることが、6月7日までに福井新聞のアンケートで分かった。各市町教育委員会は更衣室やプールで「3密」を回避できないことなどを中止の理由に挙げている。

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 小学校のみの実施を含めてプール学習を行うとしたのは大野市など5市町、各校で判断としたのは小浜市など3市町、あわら市は未定とした。各学校で新型コロナウイルスの感染リスクをできるだけ減らす「新しい生活様式」を取り入れている中、市町で判断が分かれた形となった。

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 福井市教委は「水泳学習開始までに心電図検査や内科検診を終えることができない」ことも中止の理由に挙げた。坂井市教委は「プールサイドや更衣室での感染症対策、用具の消毒など文部科学省が示す対策を完全な形で行うことは困難」と回答。鯖江市教委は「(通常の)水泳授業の安全確保をしながら、こまめな消毒作業は難しい」とした。

 一方、プール学習を行うとした池田町教委は「児童数が少なく、更衣室や実技で感染防止の取り組みが可能」とした。授業期間はプールの一般開放を取りやめる。永平寺町教委も、十分な安全対策を講じることで「実施可能と判断した」と回答した。

 勝山、大野市は小学校は実施し中学校は行わない。大野市の中学校は校外のプールを使っており、市教委は「プールに向かうバス内で『密』になる」ことを取りやめの理由に挙げた。

 小浜市教委は「学校の規模によってプールでの学習状況が異なる」ことから各校での判断としている。

 1学期は2カ月近く遅れてスタートしており、ほかにも市町単位での体育大会や音楽会など、複数の学校による行事の中止の決定が相次いでいる。小浜市教委の担当者は学校行事について「感染防止と教育的価値の両面から各学校で検討している」とした。

 アンケートは5月25日に17市町教委に依頼し、6月7日までに回答を得た。

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