福井ゆかりのアーティストの楽曲を販売して、ライブハウスへの支援金を集める水島和也さん=5月26日夜、福井県福井市

 新型コロナウイルスの影響でライブハウスの休業が続く状況を受け、福井ゆかりのアーティスト約60組がそれぞれの曲をデータ販売して支援金を集めている。福井県内のバンドやシンガー・ソングライターのほか、解散したグループ、県外で活躍するプロも参加。4月中旬に販売を始め、支援金は50万円を超えた。

 発起人は、高校時代からライブハウス「HALL BEE」「福井CHOP」に通っている水島和也さん(25)=福井市。2店にゆかりのあるアーティストに声を掛けたところ、続々と協力者が増え「想定より倍ほどの規模」になったという。

 販売している楽曲は、いずれも収録済みのデータ。会員制交流サイト(SNS)などを使って呼び掛け、5月24日まで毎週10曲を500円で販売した。全60曲をまとめたパッケージ(3千円)もあり、こちらには特典音源として、2010年に解散した福井発バンド「ザ・ルーズドッグス」と福井市出身のギタリスト上口浩平さんがそれぞれ書き下ろした2曲が加えられている。購入者は200人を超えているという。

 「ライブハウスは家のよう。大好きな場所」と水島さん。これまでに多くの県民がステージに立ち、熱量ある音楽を生み出す瞬間を見てきた。販売中の楽曲は、その軌跡をたどっているようだといい「これを機にライブハウスを身近に感じてくれたら」と話す。

 楽曲は6月中旬まで、特設サイト「LIVEHOUSE291」(「ライブハウス291」で検索)で購入できる。売り上げは「HALL BEE」と「福井CHOP」に寄付される。オーナーの一人は「本当ありがたいし、責任感も感じる。思いに応えていきたい」と話した。

関連記事