部活動が再開し、体力づくりに励む丸岡高校野球部員=6月2日、福井県坂井市の同校グラウンド

 部員不足により昨秋の公式戦に出場できなかった福井県坂井市の丸岡高校野球部に待望の新入部員と2年生の経験者の計5人が加わり、チームを組めるようになった。新型コロナウイルス感染症の影響で夏の全国高校野球選手権大会(甲子園大会)とその出場権を懸けた地方大会は中止になったが、県高野連は独自の県大会を開催する方向で準備。丸高ナインは1年ぶりとなる公式戦に臨む。

⇒昨年の秋は部員足りず断念

 「イチ、ニ、サン…」。部活動再開から2日目の6月2日、丸岡高グラウンドに元気な声が響きわたった。昨年度まで5人だったチームが今は10人に。ランニング、筋トレ、キャッチボールなど軽めのメニューだったが、はつらつとした動きを見せていた。

 チームは昨年夏の大会後、3年生8人が引退。2年生がいなかったため1年生5人だけになり、秋の大会は出場できなかった。古橋光輝監督は新入部員獲得に向け、中学校やボーイズチームに足を運び、指導者との関係構築を進めた。そのかいもあって4月、野球経験のある1年生4人が加入。部員は9人になった。

 しかし、新型コロナ感染拡大により、春の県大会は中止。部活動も自粛に。モチベーションの維持が難しい中、部員は素振りなど自主トレに励んできた。

 夏の甲子園大会中止が発表された5月20日、県高野連は代替となる独自の県大会を開催する考えを明らかにした。実現すれば、丸岡高野球部にとっては昨年夏以来の公式戦。古橋監督は「真剣勝負できるのはありがたい」と喜ぶ。

 チームに2年生の経験者も加わり、10人になった。1年生の選手が「先輩の足を引っ張らないよう頑張る」と言えば、2年生の選手は「慣れない1年生を2年生がカバーし、団結して臨みたい」と大会を見据える。主将は「やっと10人になったばかり。頑張らないと勝てない」と気を引き締めた上で、「この夏は2年生5人でやってきたことの集大成でもある」と力を込めた。

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