一曲ごとに、聴くほど観るほどに、その表現の奥底へと引き込まれていくようだ。2010年に結成し、2013年にデビュー。翌2014年に海外デビューを果たすと、1stアルバムが早速全米ビルボード総合チャートにランクインするなど、賛否両論も飲み込みながら世界中に熱狂的なファンを獲得していった「BABYMETAL」。本作は彼女たち3作目のアルバム『METAL GALAXY』を引っさげて2019年10月に行われた、初の北米アリーナ公演「METAL GALAXY WORLD TOUR LIVE AT THE FORUM」の模様を完全収録している。

 気づけばそのキャリアは10年(ライブ当時は9年)。もはやLAの会場を埋め尽くしているのは物見遊山の客などではなく、真にBABYMETALのスピリットを愛し、魂を共振させるファンたちだということが、映像の様子から伝わってくる。激しいパフォーマンスが続くなか顔色一つ変えることのないSU-METALの絶対的な歌声の響き。ダンスとコールで会場を制するMOAMETALの存在感。さらに楽曲ごとに入れ替わる、アヴェンジャーズ(サポートメンバー)とのフォーメーションも完璧だ。そんな彼女たちに、オーディエンスは全力の歌声やモッシュ等で応え、パフォーマンスの熱をさらに高めていて──。世界的メタル・アクトとして誰もが認める存在になった、その事実と理由が、本作にはありありと刻まれていた。

(トイズファクトリー・6000円+税)=玉木美企子

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