2カ月ぶりに部活動を再開し、軽めのメニューで汗を流す福井商業高校の男子バスケットボール部員=6月1日、福井県福井市の同校

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため休校となっていた福井県内の小中高校で授業が再開した6月1日、一部の高校では部活動も始まった。部員たちは、仲間と一緒に部活動ができる喜びを実感。感染対策やけが防止のため活動が制限され、日常の部活動の光景には遠いが、体育館やグラウンドに活気が戻った。

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 2カ月ぶりに練習を再開した福井市の福井商業高校男子バスケットボール部は、約1時間の軽めのメニューで終了。それでも部員たちは「こんなに動いたのは久しぶり」と充実感を漂わせた。

 3年生は8月上旬などに検討されている県民スポーツ祭を引退試合と位置付け練習を続ける。佐々木亮哉主将は「インターハイ中止はもう引きずらない。気合を入れ直し最後まで戦い、2年生に頑張り抜く姿勢を見せたい」と力を込めた。山田真輝監督は「体育館にようやく元気な声が帰ってきた。生徒と一緒に一歩ずつ、日常を取り戻していきたい」と話した。

 坂井市の三国高校では、運動部員約100人が換気や消毒の徹底など、活動の際の注意点を教員から説明を受け活動を始めた。柔道部は全日本柔道連盟の指針に従い、マスクを着け接触を伴う練習はせず、受け身や寝技など基本の動きを確認。部長の川森双葉さんは限られた練習内容でも、「久しぶりに部活ができてうれしい」と喜んだ。

 文化部も再始動した。福井市の羽水高校吹奏楽部は、約3カ月ぶりに全部員が参加しての活動。「3密」を避けるため、部員同士の間隔を1~2メートル空けて音を響かせた。部長の中川若菜さんはミーティングで「調子が戻らなかったり、体がついてこなかったりすると思う。声を掛け合って、不安が和らぐような雰囲気づくりをしたい」と呼び掛けた。佐野明彦顧問は「コンクールなどが中止になっても、発表する場は残っている。自分たちができることを生徒と一緒に見つけていきたい」と話した。

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 一方、中学校の部活動は、全市町が学校生活のリズムに慣れることを優先し活動休止を継続。鯖江市や勝山市などは8日、福井市は15日に再開を予定している。越前市、小浜市などは生徒の体調をみながら再開時期を判断する。スポーツ少年団についても、多くの市町が8日以降の活動再開を認めるとしている。

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