新型コロナウイルス感染症の収束を願い、サプライズで打ち上げられた花火=6月1日午後8時ごろ、福井県越前市の日野川河川敷(多重処理)

新型コロナウイルスの収束を願うメッセージと、越前和紙の折り鶴をあしらった花火玉

 新型コロナウイルス感染症の収束を願い、全国約160の花火業者が6月1日夜、各地で一斉に花火を打ち上げた。福井県内では越前市の2カ所で計150発の大輪が夜空に咲き、長引く自粛生活で疲れた市民に癒やしと元気を届けた。

 「全国一斉悪疫退散祈願『CHEER UP!花火』プロジェクト」と銘打ち、発起人有志の呼び掛けに全国の花火業者が賛同。この日午後8時に各地で一斉に花火を打ち上げた。会場に人が密集しないよう日時や場所は事前告知せず、サプライズで実施した。

 県内から参加した越前市高木町の「上木銃砲火薬店」は、同市の日野川河川敷と店近くの田んぼで各75発を打ち上げた。打ち上げ師の上木伸鷹さん(29)らが準備し、「笑顔」「心一つに」などと書かれた市民から届いたメッセージと越前和紙の折り鶴を花火玉に貼り付けた。

 日野川の会場では直径約110メートルの大輪が咲き、音で気付いて夜空を見上げた人たちの笑顔も咲いた。市内の女性(29)は「友人と会えなかったりコロナの影響でつらい思いもしたりしたけど、花火を見て元気が出た」と喜んでいた。田んぼの方の会場では、医療従事者にエールを送る青色の花火を打ち上げた。

 5月初旬にも同市内でサプライズで花火を打ち上げた上木さんは「全国の打ち上げ師と一体となり、皆さんに元気を届けられた気がしてうれしかった」と話していた。

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