朝日望さん(無名塾ホームページから引用)

 日本を代表する俳優仲代達矢さんが主宰する劇団「無名塾」で修業を積んだ福井県永平寺町出身の24歳の女性が、あこがれの舞台女優として歩みを進めている。入塾までの福井で過ごした21年間、演技経験はゼロ。右も左も分からないところから厳しい指導に耐え、昨年10月には全国公演デビューを果たした。「これからいろんな人の目に触れる作品に出たい」とさらなる飛躍を誓う。

 この女性は朝日望さん。中学で吹奏楽部、高校ではバドミントン部と演技と関係ない道を歩んだものの、映画やテレビを見続けるうち女優を夢見るように。「映画などを作る側に回りたい」と、仁愛女子短期大学1年時の2014年に無名塾の入塾試験を受けた。

 しかし、結果は不合格。そこから「落ちた理由とかばかり考えて他のことに身が入らなかった」。短大卒業後、地元で就職しても女優への思いは募るばかりで、16年に再チャレンジ。「1回目よりリラックスして臨めた」のが良かったのか見事合格し、17年3月に31期生として入塾した。

 そこから3年間の修業生活は「楽しい思い出はない」と言い切るほど、厳しい稽古の毎日だった。朝早く東京都世田谷区にある稽古場「無名塾仲代劇堂」へ行き、日が暮れるまでみっちり演技の勉強。課題の役柄を指導者の先輩俳優から「いいんじゃない」と言われるまで、1年間やり続けたこともあった。夢を諦める同期生もいた。

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