人通りがまばらな福岡県北九州市小倉北区の繁華街=5月30日午後

 福岡県の北九州市は5月30日、新たに16人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。市では23日から感染者が再び増え始め、この8日間で計85人。新規感染者数は前日より減ったが、3日連続で2桁となった。福岡県内の感染者は計741人。

 市によると、16人のうち9人は、クラスター(感染者集団)が発生したとみられる小倉北区の北九州総合病院の医療スタッフ。1人は市立小倉北特別支援学校の30代の男性教諭で、1人は市立葛原小の10歳未満の男子児童。5人は感染経路が分かっていない。

 西村康稔経済再生担当相は30日の記者会見で、東京都と北九州市の感染状況に「増加傾向で危機感を持っている」と言及。北九州については「かなりの程度(感染経路を)追っかけられているが、分からない方も市内に散らばっている。クラスター対策班が現地で支援している」とも述べた。

 北九州市は4月30日~5月22日は感染確認がゼロだったが、23日に3人の感染が判明。28日には21人、29日には1日で最多となる26人が確認されていた。8日間の感染者85人は10歳未満~90代で、うち経路不明者が32人。北橋健治市長は29日「第2波のまっただ中にいる」と発言していた。

 市は、北九州総合病院と門司区の門司メディカルセンターの医療機関2カ所、八幡西区の特別養護老人ホーム「わかば」でクラスターが発生したとみている。25日から市立学校が再開したが、小中学生の感染も確認され、当面授業は午前中だけとする。症状の有無にかかわらず濃厚接触者全員の検査を進めており、感染者の洗い出しを徹底する方針だ。

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