福井鉄道の電車内に掲示された感染症対策を呼び掛けるポスター=福井県福井市の田原町駅

 6月1日からの学校再開に合わせ、福井県内の地方鉄道2社は高校生たちに安心して通学に利用してもらおうと、あの手この手で新型コロナウイルス対策を強化する。福井鉄道は朝のラッシュ時の車内の混雑状況をツイッターで連日発信。分散乗車を促すことで密閉、密集、密接の「3密」回避につなげる。えちぜん鉄道も時差通学に対応し、車両数を柔軟に編成して運行する。

⇒福井鉄道が車両や駅を大規模消毒

 福鉄は日頃からツイッターで、運行情報や子どもたちに人気のある次世代型低床車両フクラムのダイヤを発信している。1日以降はこれらの情報と併せ、午前6時から同7時38分までの間に越前武生駅を出発する下りの計8本の混雑具合や乗車率を午後4時ごろにアップ。翌朝利用する電車を選ぶ参考にしてもらう。

 感染防止対策の周知にも力を入れる。29日には福鉄の社員が電車の中や駅舎内にポスターを貼り付けた。▽車内では可能な限り、1メートル以上の間隔を空ける▽出入り口の扉付近で密集しない▽車内での会話はできるだけ控える―など8項目の協力を呼び掛けている。

⇒コロナ禍でも休まぬ電車に感謝の手紙

 このほかにも切符の券売機や駅窓口のカウンター、電車のつり革のアルコール消毒など感染症対策を徹底している。澤崎幸夫取締役鉄道部長は「高校生の皆さんには安心してご乗車いただきたい」と話している。

 えち鉄は高校生たちが3密にならないよう車両を弾力的に運用する。例えば福井駅を午前8時39分と同9時9分に出発する三国芦原線の便は通常1両だが、JRから乗り換えて福井市中心部の高校に時差通学する生徒数を想定して1日以降は当面2両で走行する。

 併せて車内の手すりやつり革、駅舎内のアルコール消毒のほか、電車の窓を開けた換気を定期的を実施している。「感染防止対策に万全を期し、公共交通としての使命と責務を果たしていきたい」としている。

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